相続・遺言

遺産整理業務

先月、父が亡くなりましたが、相続手続きを何から始めればよいのかわからないので教えてください。

まずは、積極財産と消極財産などを分かる範囲内で整理しましょう。

積極財産
・銀行の預貯金
・株式
・不動産(土地、建物、マンション)
・生命保険会社等からの死亡保険金の給付
・その他、債権

消極財産
・借金
・未払いの税金
・賃借料(家賃など)
・保証債務
・その他、債務

このように、積極財産と消極財産をリストアップし、差し引きの財産(A)がどれ位あるかを計算します。
この差引の財産(A)がマイナスの場合には、原則として、相続放棄手続きをお勧めいたします。詳しくは【相続放棄】をご覧ください。

次に、積極財産と消極財産の差し引きの財産(A)がプラスの場合、差し引きの財産(A)から法定相続人の数に基づく相続税の基礎控除額(B)を差し引いた場合に、差額がプラスであれば相続税の申告義務が必要である可能性が出てきます。
逆に、(A)から(B)を差し引いた場合の差額がマイナスであれば、相続税の申告義務は無いということになります。
そして、(A)から(B)を差し引いた場合の差額がプラスであれマイナスであれ、遺言がない限り、遺産分割協議が必要となります。

なお、相続税の申告義務や納税義務が発生する場合は、節税の観点も考慮して遺産分割協議をしていただくことをお勧めいたします。
※上記計算を正確にするには、相続税を専門とする税理士に依頼をしてください。当事務所にお問い合わせいただければ、相続税を専門とする税理士を紹介することが可能ですので、お気軽にご相談ください。

次に、遺産分割協議が成立したら、その協議による合意内容に従い、不動産は相続登記手続きをし、預貯金口座は解約して口座を移す作業をします。
※遺言がある場合には、その遺言に則って相続手続きをする必要性があります。

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